2024年11月の山行報告
【日時】2024年11月16日(土)曇りのち雨
【場所】奥多摩むかし道
今回の山行は、人気のある「奥多摩むかし道」を奥多摩湖から奥多摩駅に向かいました。どんよりとした空模様にもかかわらず、奥多摩駅前は登山客でいっぱい。奥多摩湖方面のバス停は長蛇の列でした。ギュウギュウに詰め込まれたバスから降りたのは水根バス停。ここから歩き始めます。まず目指すのは青目立(あおめだち)不動尊。以前は休み処があり、奥多摩湖が綺麗に眺められました。その後カフェとなりましたが2019年に閉店。敷地に入ることもできなくなり、絶景が見られなったのが残念です
眺めのない細い山道をしばらく歩くと、眺めのよい場所に出て小休止。山道歩きのあと、舗装路に出て大きくヘアピンカーブを曲がると西久保の切り返しです。トイレやテーブルがあって多くの人たちが休んでいますが、トイレは使用できませんでした。奥多摩駅からむかし道を上がってきた登山客や自転車で来る人たちが多いのに驚きます。むかし道は旧青梅街道で、小菅から大菩薩峠を越えて甲府に抜ける裏街道で生活物資や商品を運ぶ重要な交易路でした。のちに氷川(奥多摩町)まで延伸されたことでさらに人々の暮らしを支える道となりました。そうした歴史を語るように沿道にはさまざまな道祖神や馬頭観音、仏像、地蔵尊、碑などが並び、往時の賑わいを感じさせてくれます。
天気が悪かったのが残念ですが、道所吊橋、しだくら吊橋から眺める渓谷の紅葉は見事でした。食事は惣岳の不動尊の境内で取りました。弁慶の腕ぬき岩は、その名の通り丸い穴が見事に空いているのに感心します。白鬚神社では斜めに覆い被さる巨大な一枚岩に圧倒されました。境集落から周囲が開けてきて少し明るくなりました。トイレと小さな休憩場所のある槐木(さいかちぎ)でひと休み。
多摩川を堰き止めて造った小河内ダム建設のために、かつての氷川駅(奥多摩駅)から小河内まで小河内線という資材運搬のための鉄道が走っていました。今では廃線ですが、歩きながら見上げると橋桁や橋脚、トンネルなどが見られます。槐木から少し歩くとその廃線の一部がすぐ脇に現れて興味を惹かれます。ここまで来れば奥多摩駅はすぐ近く。羽黒神社鳥居前の羽黒坂を下って、無事奥多摩駅に戻りました。
スタートしたときの曇り空がいつのまにか弱い雨となり、せっかくの紅葉がもったいなかった一日ですが、見どころもたくさんあって楽しい山行となりました。
■コースタイム(概算) 水根バス停(10:00)→青目立不動尊(10:10)→休(10:35~40)→西久保の切り返し(11:10~15)→道所吊橋(11:30~35)→むし歯地蔵尊(11:40)→牛頭観音(11:43)→馬の水のみ場(11:45)→縁結び地蔵尊(11:52)→しだくら吊橋(11:50~55)→がんどうの馬頭様(12:00)→惣岳の不動尊(12:05~30)→いろは楓の巨樹(12:55)→耳神様(13:00)→弁慶の腕ぬき岩(13:00)→白鬚神社(13:05~08)→不動の上滝(13:20~25)→槐木(13:55~14:10)→羽黒坂(14:25)→奥多摩駅(14:35)
水根のむかし道入口 槐木で
道所吊橋から 白鬚神社
|